EclipseでUML設計
UML開発支援Eclipseプラグイン「EclipseUML」紹介
Java統合開発環境Eclipseを使って、UML設計を行うときのお勧め開発方法のTipsです。
- Last Update:2004/09/16
「EclipseでUML設計」の概要
Eclipseは、いまやJava統合開発環境のデファクトスタンダードとも言える存在になっています。皆さんもご存知のように、Eclipseには、商用(有償)のJBuilderなどにも勝るとも劣らない豊富な編集機能、リファクタリング機能が備わっています。これでも十分ありがたいのですが、使い込んでいくと商用環境にはあってEclipseには標準で含まれていない以下の機能に気づくと思います。- GUIデザイナ
- Servlet/JSPの開発支援
- iアプリ/MIDletの開発支援
- Webサーバ/アプリケーションサーバ等のミドルウェアとの連携
- UMLによる設計
ここからは、実際にEclipse+UML開発支援プラグインを用いて、簡単なUMLを実際に使っていきましょう。今回は、GUI開発支援プラグインとして、フリーのEclipseUMLを用います。残念ながら、このフリーバージョンは、Eclipse2.0x/2.1xのみに対応しており、3.xで利用することはできません。3.0で使いたい方は、より高機能な有償版も同ページから入手できますので、こちらを使ってみてください。
「EclipseでUML設計を行おう 〜導入編〜
以下のUML(ユースケース図、シーケンス図、クラス図)を作ることを目標にします。
ユースケース図 | クラス図 | シーケンス図 |
「EclipseでUML設計を行おう 〜環境準備編〜
ソフトウェア | 説明 | インストールフォルダ |
JDK ver.1.4.2 | Javaのプログラムを動作させるための基本ソフト | %JAVA_HOME% |
Eclipse ver.2.1.3(*1) | Java統合開発環境 | %ECLIPSE_HOME% |
EclipseUML 1.2.1.20031103 Free | UML開発支援を可能とするEclipse用プラグイン | - |
*1:デフォルトではメニューなどが英語のため、日本語化したい場合は、Language Packsを別途導入してください。
EclipseUMLのインストールは、コマンドプロンプトから、JARコマンド実行により行えます。
C:\UML>jar -jar eclipseuml-installer_1.2.1.20031103.jar
インストーラが起動されるので、あとはインストーラの指示に従ってインストールしてください。古いバージョンをインストールしている場合は、必ずそちらをアンインストールしてから、導入してください。
「フォルダ構成」
一式ダウンロードしていただくこともできますが、GUIベースでさくさくと開発できますので、以下の手順に従い実際にツールに触れてみることをお勧めします。
UMLサンプルアプリのダウンロード
「EclipseでUML設計を行おう 〜開発編〜
Eclipseの起動
Windowsの「エクスプローラ」から"C:\eclipse\eclipse.exe"をダブルクリックすると、起動します。プロジェクトの作成
このツールでは、開発したいアプリごとにプロジェクトという単位で開発を進めることになるので、まず、今回のUML設計用のプロジェクトを作成しましょう。ツールの起動後、メニューから「ファイル」->「新規」->「プロジェクト」を選択すると、プロジェクト作成画面が表示されます。今回は、「Java」->「Javaプロジェクト」として、プロジェクト名「EclipseUML-Test」と入力してください。
次に、「ファイル」->「新規」->「その他」から、「UMLダイアグラム」を選択して、以下のうち、作成したい種類に応じて、ダイアグラムの雛形を作成しましょう。
- UMLユースケースダイアグラム => ユースケース図
- UMLシーケンスダイアグラム => シーケンス図
- UMLクラスダイアグラム => クラス図